しらすごはん

夜明けのすべてのしらすごはんのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.6

シネマ太陽函館で観ました。

今作のようなミニシアター系ドラマを、函館の大きな映画館でやるのは珍しい。

周りは女子学生ばっかり。

みなさん、松村北斗さん目当てだったんですね。

松村北斗さんが入り口だとしても、
ティーンの心に何か大事なことを残した作品だったと存じます。


上白石萌音と松村北斗のW主演。

美男美女2人の恋愛ストーリーではありません。

優しい気持ちになれる作品でした。

令和の時代の仕事論にも関わってます。

月経前症候群(PMS)についても、さりげなく教えてもらった感じ。


主人公は、とても実在感があるなぁと思いましたら、、、

それもそのはず、原作者の瀬尾まいこ氏はパニック障害で、ほぼ症状が同じ。

しかも、塩ラーメンを食べていて、初めて発作を起こした点も、全く一致しているとのこと。

〔それ以来、瀬尾まいこ氏は、塩ラーメンを怖くて食べられなくなったといいます〕

自分のことは気づけないけれど、お互い2人が、人の不調は気づけるという描写が良かったです。

栗田科学の社長(光石研)が、主人公達を自然に気遣ってくれる理由も次第に分かってきます。

社長は、弟を自死で亡くしていたのでした。

栗田科学の同僚達も、程よい距離感で接してくれるのはそういうわけか。

また、実姉が過労死していたので、元の上司(渋川清彦)も、これもまた程よく見守っていてくれる。

イケイケ風の元同僚達が、プラネタリウムショーに来てくれてたのが何気に素敵でした。

飲み会への誘いはうざかったけれど、表面的ではなくて、本当に気にしてくれたんですね。
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