優しさという言葉で片付けるべきではないのかもしれないけれど、こういう世界であったらいいなと思える、優しさ溢れる映画だった。
心の傷や症状を抱えている人のことを理解しよう、力になろうとしあえるような関係性はとても素敵だった。藤沢さんと山添くんの関係がとても尊い。
夕陽や夜の少しの明るさなど、何気ない日常のような風景の映像のざらついた質感や、プラネタリウムや宇宙に広がる星々と彼らの想いが柔らかくリンクしているところなど、あぁいい映画だなじわじわと感じるところが多かった。
主演のおふたりももちろんいいのだけど、光石研の柔らかく安心感のある雰囲気が好きだった。
他人の苦しみを少しでも理解しようとすることができる人でありたい。
原作は未読。