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夜明けのすべてのunkoのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

PMS(生理のイライラの強化版)のせいで月に1度イライラを抑えられなくなる藤沢(上白石萌音)。
同僚の山添(松村北斗)の不愛想な対応とビデオを回しているのに炭酸の音がうるさくて、怒りが大爆発してしまう。
山添がパニック障害を抱えていることを知った藤沢は次第にお互いを理解していく。山添は山添でPMSのことを勉強し、
会社の同僚としていい関係性を結んでいくことになる。

かなり面白かった。
観賞前はテーマがテーマだけに重苦しい話になるのかなと思っていたが、意外に笑えるし、暗い雰囲気はほとんどない。
むしろ画は明るいのだが、登場人物はほぼ病んでいる(会社の経営者も元同僚も)。しかし重苦しい演技をしていないので、裏設定では病んでいそうと想像だけに留まる。
しかし、柴漬けはねーだろ笑 本気で笑いそうになった。
会社でプラネタリウムを企画する中で山添と藤沢の距離が縮まり、最高のバディものになる。
タイトルの回収も丁寧で最後の音読は泣きそうに。松村北斗君の演技もピカイチで感情が駄々洩れ。かなり成長していい男になっている。

物語の構成上しかたないのであるが、藤沢の選択は無茶だと個人的には思う。母親と絶対喧嘩になるよ笑
理解がありすぎるあの会社に勤めながら母親をこちらに呼んだ方が良かったような…。。なので北斗君が残ろうと決心した気持ちがめちゃくちゃ納得感がある。

でもこの終わりも綺麗でいいかな。あの自転車使ってくれてるのがなんか微笑ましく、嬉しいね。
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