映画が終わるまでずっと優しい空気に包まれてた。観ていてこんなにストレスを全く感じない映画は初めてかもと思うほど優しい。地面師観た後だったから戦争後の平和が訪れた気分。山添くん、冷淡で受け答えがあっさりすぎて苦手なタイプだなって思って観てたけどそういう第一印象で決めつけてしまってる人でも何か抱えてることがあるかもしれないし、そうでもないかもしれないし、やっぱり思い込み良くないって思った。劇的なことが起こるわけでもなく説教くさくもなく、2人が病気と向き合いながら仕事して生活していく話。映画の物語ってよりも現実と地続きのお話で日常の風景描写もすんなり身近に感じられた。2人の性格のバランスが心地よくて良かったなぁ。お互い支えて生きていく、っていうのじゃなくて、距離感が程よい。恋愛に発展するとか余計な要素がないのも良かった。目に見えない病気ほど理解し辛いものはない。栗田科学のようにこんな優しい世界ばっかだったら良いのに、そうじゃないことの方が多くて、でもこの映画観て少しでも慰めになる人がいたら良いな。そしてそれぞれが生きやすい世界が少しずつ広がっていってほしい。星の解説ずっと聞いていたかった。昔しんどい時によく空を見上げていたことを思い出した。グリーフケアのシーンが出てきたことも印象深かった。こういった取り組みが日本でももっと広まると良いな。
