【STORY】
倒したと思った悪魔が、各所を蹂躙しながら移動している!?
前作の事件を解決した聖職者として頼られたシスター・アイリーンは、勝手についてきたマイペースなシスター・デブラとともに、悪魔の狙いを特定すべく出かけていく。
【REVIEW】
まず一言。「1作目が微妙だったから」で観ないのはもったいない、王道ドキドキホラーに仕上がってた!
若い大人の女性2人と、女の子1人が、大変な怪異に晒されながら、勇気とガッツと選ばれし力で頑張って…あれ、『マーベルズ』を観に来たんだっけ。
可愛らしい印象のタイッサ・ファーミガ(アイリーン役)はすっかり「シスターヒーロー」然とした姿を見せてくれて、成長を感じさせてくれる。
アイリーンといい『ヴァチカンのエクソシスト』のアモルト神父といい、今年の聖職者は強いぞ。
1作目では退屈扱いされてしまった『シスター』シリーズも、めでたく『死霊館ユニバース』らしいなかなか派手な作風に仲間入り。ポルターガイストっぽい現象よりも、物理行使とエンタメ演出でガンガン攻めてジャンプスケアしてくる豪快さが気持ちいい。(虫嫌いとしては辛い部分もあるけど)
『ラ・ヨローナ』の出来はともかく、『死霊館 悪魔のせいなら〜』と今作を観ると、マイケル・チャベス監督はこのユニバースに合ってる気がする。びっくりするし怖いシーンはあるけど根っこにはエンタメがあって、でも『アナベル 死霊博物館』ほどは遊びすぎずにあくまでホラー映画として見せる感じ。
一方で、アイリーンの "シスター固有の孤高感" は、今作ならではの魅力。前作から続投の "フレンチー" ことモーリスとの関係が独特で味わい深かった。
エンドロールも徹底したこだわりを感じて好きだった。
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観た回数:1回