このレビューはネタバレを含みます
女が男二人を手玉に取る話かと思ってたら違いました。
男達がバカなのは予想どおりでしたが、女もなかなか抜けている。
そしてところどころで挿まれる大爆笑ポイントと、ものすごい力技で無理矢理感動させにかかる結末。
ゼンデイヤの「カモ～ン！」は映画における最良のカタルシスでしょう。
ヒンギスはこれ観たら怒るんでしょうね。
以下自分なりのラストの考察です。
アートはあのサーブを打つことでタシにNOを突き付け、かつパトリックには動揺を誘うと見せかけ実は「俺達にはタシが知らない秘密があるよな」というメッセージを送ったように思いました。
パトリックはあのサーブを打たれたことで激しく動揺しつつ、ここにきてタシを吹っ切ったのではないでしょうか？
そしてここまでチラチラ彼女を見ていた男達が、ジュニアの頃のようにテニスだけに集中したラリーを続けた結果、あの歓喜のハグなんだと思います。
タシはタシで、あのサーブの意味を知らないために何故にパトリックが動揺したのか分からないものの、自分を全く見ない男達の素晴らしいラリーを見て、純粋に元テニスプレーヤーとして思わず絶叫してしまったんだと思います。
