感情が相当揺さぶられ、常にハラハラドキドキさせられる。本当にスポーツを見ているようだし、人間関係上でのラリーが続くようなシーンに必ず流れるダンサブルなミュージックを聞くと、脳内でドーパミンが出ているのを感じる程に高揚する。
実際の試合でラリーが続く際に、観客全員が目でボールを追いかけることによって、大人数が左右に、そして同じ方向へと首を振り続けている絵がかなり面白い。これが2人の男性を見るタシを表しているのを最初に提示しており、テニスが小道具として使われていることに納得する。
ストーリー、構成も、撮り方、音楽、全てが面白い映画だと思う。しかしそれ以上がない感じがした。もちろん面白いのは面白いんだけど、鑑賞後のグッタリ感の割に得られるものがほとんどなく、自分にとっては好きになれる映画ではなかった。
