オッペンハイマーを彷彿とさせる、3つの時間軸を平行して進めて、段々と謎が解ける構成。
ラストに向けての盛り上りが素晴らしかった。
他の観客がボールを追って左右に首を振る中、一人だけそうしていなかったゼンデイヤが、最後のラリーでは夢中になってボールを追う。映画の序盤、学生時代のゼンデイヤは最高の試合が見たいといい、二人の勝った方に連絡先を教えると言う。その試合のシーンは映画ではあまり強調されないが、大人になった二人の最後の試合が、ゼンデイヤの望んでいたものだったんだろうな。
複雑な三角関係の愛憎劇としてもとても面白かった。