Kaji

AIR/エアのKajiのネタバレレビュー・内容・結末

AIR/エア(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ベンアフとマットのコンビが中年のお仕事映画を作ったのが感慨深いです。

 先見の明すごいって話ですが、それまでのスポーツ界にあった黒人差別は置いといてすごい選手見つけた話で展開するのどうなんだろう。
マイケル・ジョーダンがスーパースターになったのは靴のおかげじゃない。

その意味で母親やキング牧師の原稿のエピソードが目配せ的に入ってくる感じでモヤモヤするわぁ。
ヴァイオラ・デイビスの貫禄と怯まない姿はかっこよかった。
プレゼンで即興のスピーチしたのは伏線が繋がってなるほどね、、わかってやってるのねって。


選手の功績に乗って憧れを金にした話じゃん。ちょっと穿った見方だと思うけど、何かを見出した話には必ずその前日譚を育んだものへの敬意を丁寧にして欲しかった。今作は薄かったように思う。

「レジが閉まってたら盗みじゃない」
は言い訳で、閉めてんのお前らだろって。
あの売店の一連を入れたのは、閉じられていたレジを開ける、つまり、アフリカ系へ閉ざされていたタイアップ金脈を開けました、って比喩なんだとしたら、皮肉がきつい。。

やっぱ大きい企業だけに、品薄商法問題とか生産地搾取問題とかあるんだけど、それ吹き飛ばしちゃうくらいいい出来の映画だったので、余計に「これでいいのかなぁ」って思っちゃいました。
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