マイケル・ジョーダンのバッシュの話なのに、マイケル・ジョーダンはほぼ出ない構成で、それが良かった。
アツいプレゼンとそこに辿り着くまで。
時代の流れをつくった、先見の目がある一生現場タイプの人間の話が大好きなので、とてもグッときた。
変人扱いされている地下のバッシュ開発担当のピーターもとても良い。
理屈をこねながらのコンセプト決めのシーンは、専門性を極めている感じがすごくいい。
ピーターは本当にずーっとバッシュのことを考えているんだろうなという感じがする。
ソニーの上司もCEOも、最終的にチャンスを逃さない判断をできていて、あの流れを作るまでも込みでソニーの人徳と嗅覚なんだなぁと思う。並大抵じゃない。
プレゼンのスピーチが本当に良くて、実際にその後のマイケル・ジョーダンの人生が重なっていたのもいい演出だった。
スターは本当に大変。
最後に契約条件にバッシュの売上還元を求めた母親のセンスもすごかった。
一流になるであろう息子を信じて、目先の利益だけに流されずに最善の先を求めて交渉していたのがかっこいい。