大して期待をせずに観たが、その期待は見事に裏切られた。
映画を観て涙することが少ない私が、思わず涙してしまった。
ストーリーは良くあると言えばありがちな話だが、一つ一つのシーンに、演者やスタッフの心がこもっているように感じられた。
何より主役の二ノ宮が良い。
役どころは40前後なので、ちょうど本人の実年齢と同じくらいだろうが、若すぎず、かといっておっさん臭さもないところがいい。
波瑠さんも品があって、綺麗でした。
近頃は美人というよりも、個性的で魅力的といったタイプの女優さんが多いですが、波瑠さんは正統的な美人ですね。
携帯電話を使わずに、毎週木曜日に喫茶店で待ち合わせしたり、糸電話や日記で思いが伝わったり、っていう「アナログ」な思いのやり取りがテーマなんだが、決して懐古趣味で終わっていないし、説得力がありましたね。
今はLINEでいつでも瞬時に連絡が取れるけど、恋愛ってもっと時間をかけて育んでいくものだし、すぐに思いを伝えられないことの方が良いこともあるんじゃないかな。
なんてことを、映画を観ながら考えました。
上野のTOHOシネマズで鑑賞。