ベルベー

スラムドッグスのベルベーのネタバレレビュー・内容・結末

スラムドッグス(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

カスのワンダフル・ライフ。配給の人大変だっただろうな、子供が「可愛いワンちゃんの映画だー!」って間違って観にこないようにしながら宣伝するの。結果として間違いは起こってる気がするが。「ねえ、ミャ◯コって何?」「オ◯ニーって何?」「なんで大きいワンちゃんのお◯◯ちんがおっきくなったの?」…間違ってしまった全国の親御さん、ご苦労様です…。てかマジカルマッシュルームのシーンのラストで普通に阿鼻叫喚だわ。絶対に間違いが起こってはいけない!配給の人!

しかしここまで頭の中空っぽにして楽しめる映画って久しぶりな気がして、満足度は高めだった!チ◯コとかウ◯コとかそればっかり言ってる映画に満足してしまって嬉しいやら悲しいやら!でもなぜ満足度高いかというと、「自分を捨てたクソ飼い主のクソチ◯ポを噛みちぎってやる!」というキャッチーなゴールに忠実なストーリー、ドラマが終始展開され、そして見事なシュートが拝めるからである。

なんせ主人公レジーの飼い主がとんでもないクソ野郎なので、そいつをぶちのめすカタルシスが大きい。中盤までのレジーの態度が被虐待児そのもので、観ていて辛いくらいなこと含め。締めはまるで犬の映画みたいな、爽快で優しいハッピーエンド。ここらへんのバランス感覚は、フィル・ロード&クリストファー・ミラー製作の映画である。頭空っぽと言いつつ、メッセージは意外とある。

それはそれとして、バランスもクソもない下ネタのオンパレード。いやクソはあったけど。沢山あったけど。あとキノコ食べて幻覚パーティーな一連のシーンは、これをスクリーンで流そうと思った度胸含め一見の価値あり。ついでに「僕のワンダフル・ライフ」ファンなら爆笑するか唖然とするかの二つに一つなサプライズも。吹き替えも高木◯と大塚◯夫で徹底してます。

吹き替えといえばレジー役のロバート秋山声優うっま。森久保祥太郎、津田健次郎、そして森川智之もノリノリで最悪の台詞を連呼していて参ったね。マギー役がマギーという安直の極みみたいなキャスティングだが、エンディング曲がスヌープ・ドッグという安直の極み映画なので問題なしだ。キン◯マ食いちぎるところで「Wrecking Ball」だし。まったく…。
ベルベー

ベルベー