ベルベー

世界の終わりからのベルベーのネタバレレビュー・内容・結末

世界の終わりから(2023年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

なんだかいつもより評判が良かったので公開してる時に観たかったのだけど、タイミング逃してしまい配信でも中々出なかったのでようやく観ることができたー!…のだが、全然面白くなかったんだこれが。いつも通りの紀里谷節。「CASSHERN」の時とあんまり変わらない。

いや、役者への芝居の付け方とかは流石に上達しまくってるけど、根幹は何も変わってないじゃん。脈絡のない厨二病ノートご開帳。しかし、「CASSHERN」は公開当時「そこまで言われるか?」ってくらい袋叩きに遭っていたのに、そんなに変わらない「世界の終わりから」は好意的に受け止められていることに、世相の変化を感じた。紀里谷和明の「唯一無二のつまらなさ」が理解されるようになったんな〜って…リテラシーが上がったとは言うまい。つまらないもん。

2023年にもなってド直球のセカイ系なので一周回って新鮮に感じられるのかと思いきやそんなこともなく既視感たっぷり。主人公はめっちゃシンジ君だし、なんか鬱陶しい幼馴染のキャラもありがち。伊東蒼はやっぱり可哀想なキャラが続いちゃうのね…。ミサトさんポジションが毎熊克哉っていうのはセクシーで嫌いじゃない。しかし夏木マリ…いくらなんでも湯婆婆すぎないかその見た目!良かったのか!

オチは20年前より前向きで、これも世相の変化を感じた。…が、スーパームリクリゼウスエクスマキナオチなので、こうでもしないとハッピーにはなれないという世界への失望はより深くなってる気がする。世知辛い。あと、つまらないつまらない言ってますけど唯一無二なのでこれで引退と言わずもう少し作ってもいいんじゃないですか!監督!
ベルベー

ベルベー