ベルベーさんの映画レビュー・感想・評価

ベルベー

ベルベー

Broken Rage(2024年製作の映画)

3.2

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「首」でアドリブ合戦楽しかったから今回は全力でフザけ倒そうぜぽいノリで集まったぽい浅野忠信、大森南朋、中村獅童との掛け合いはそりゃもうフザけてるしテキトーなんだけど、笑わせるところはしっかり緩急で攻め>>続きを読む

ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.7

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不安障害を抱えている人は絶対観てはいけない映画。超怖い。ブラックユーモア交えまくってるのが凄く性質が悪い笑。これ観て「ニコラス・ケイジざまあ笑」って感想を抱いた人とはお近づきになりたくないです。

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知らないカノジョ(2025年製作の映画)

3.6

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どうした孝浩!今回随分お行儀が悪いじゃないか孝浩!良くも悪くもお行儀良く優等生な映画を撮る三木孝浩らしからぬ願望丸出しお下品ファンタジックラブコメディ。でもその暴投ぶりが気持ち良かった。

元となった
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メイクアガール(2025年製作の映画)

2.6

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訳分からん怪作だけどその中に散見される訳分かるところが卑近で面白くないのが玉に瑕というか、要はあれだ。もっと安田現象に好き勝手させてほしい。下手に観客との距離を縮めようとしないでほしい。どうせ出来てな>>続きを読む

ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-(2025年製作の映画)

3.2

新しい体験として面白かった。映画を観ているというよりはゲームをしている感覚の方が近いが、映画館でこういう楽しみ方ができるとは。チャレンジとして興味深い。

鑑賞中に投票で映画の進行が変わるというシステ
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言えない秘密(2024年製作の映画)

1.8

なんで15年も前の台湾映画を今更…まあ今更でもリメイクしたくなるお話なのは分かった。良い設定。ただ演出がズタボロすぎて全部台無しにしている。

監督の河合勇人は手堅いラブコメ職人というイメージだったの
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追憶の森(2015年製作の映画)

3.4

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カンヌでブーインクが起こるくらい評判悪いらしいけどウルッときて良かったけどなあ。妻を喪って、なぜもっと彼女を思いやれなかったのか…という後悔で自殺まで考えた男が救われる物語。期せずして現在公開中の「フ>>続きを読む

野生の島のロズ(2024年製作の映画)

4.1

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「長ぐつをはいた猫」の時も思ったけど、ドリームワークスの作画はなんだかすごい勢いで進化してるな。お話の方もウェルメイドで総じてレベルが高い。

ロボットを通して描かれる「親になること」。主人公のロボッ
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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

3.5

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保守派の人達が感動で身体中から体液垂れ流しそうな映画だよな。桜たくさん映るし。一言目から下品でごめんなさい。

「すんません仕切り直します!」っていうメタ的なメッセージがいくらなんでも表面化しすぎだと
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悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

3.1

視聴率のためなら悪魔にでも魂を売るぜ!…ってノリのTV司会者がマジで悪魔召喚して大変な目に遭う話。…終わりです!起承転結全部言い切った!潔くこれしか内容がない。

大変な目に遭うクライマックスは楽しい
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ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

3.6

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ちょっと期待値高すぎたかもしれない。ロジック捨ててエモ全振りで、そりゃこの設定でそのオチなら泣けるだろうけど過程が雑すぎないか坂元裕二!と思った次第。

この感想前にも抱いたことあるなと思ったら「今夜
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ベルサイユのばら(2025年製作の映画)

3.4

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宇宙世紀1789。民衆が貧困に喘ぎ、国王夫妻を憎悪するようになって、すでに数年。革命の日は間近に迫っていた。

っていう永井一郎or川田紳司のナレーションが聞こえてくる気がしたのは劇中歌の全てを澤野弘
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バージンブルース(1974年製作の映画)

2.6

秋吉久美子が童顔だから男の方のキモさが増す。そんな男を演じるのは長門裕之。最初はさすが兄弟、津川雅彦に似ているなあと思ったのに、演じている男の小人物ぶりがあからさまになっていくにつれて浜野謙太に見えて>>続きを読む

ボーダーランズ(2024年製作の映画)

1.3

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ハリウッドでもこんなことあるんだという大失敗オーラが終始漂っており、信じがたいことに主演がケイト・ブランシェット様。こんなケイト・ブランシェット観たことない!という、ある意味壮絶なケイト様が観られます>>続きを読む

満ち足りた家族(2024年製作の映画)

3.5

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ソル・ギョングがクズ役をやっているだけで惹かれるものがあるよね。そんなことない?

インテリ、アートっぽい装いのわりにはそこまで…割とシンプルなモチーフや挿話が多くてそこはちょっと予想外というか。ただ
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突撃(1957年製作の映画)

4.3

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こんなに胸糞悪い映画だなんて…。初期キューブリックの傑作。前半の壮絶な砲撃シーンもさることながら、物語の本質はそこにはない。作戦失敗の責任を部下になすりつける非情で無能な上官。人身御供を良しとする狂っ>>続きを読む

366日(2025年製作の映画)

1.9

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分かる。分かるよ。最期は昔好きだった男よりも娘と、娘を一緒に育ててくれた男に側にいて欲しい。それは分かるんだけど、子供できたらちゃんと教えてよ!その上でどうするか話し合いましょうよ!「海のはじまり」然>>続きを読む

劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク(2025年製作の映画)

4.0

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クリエイター達へのミクへの愛情深さが感じられて良かった。ミクがいたから私達がいて、今の音楽が在るという初音ミク讃歌。

バーチャルシンガーとしての初音ミクが認知され人気を博している世界で、デジタル(?
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機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

3.8

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鶴巻も榎戸も庵野も好き勝手やってるって感じの、言葉を選ばず言えば1stガンダム二次創作。でも二次創作が面白くなりそうな面子が揃っているから良いんじゃないかな。

しかし推定庵野パートの前半「Begin
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オーストラリア(2008年製作の映画)

2.5

バズ・ラーマン、真面目な作品できないからなあ…なんちゃって「風と共に去りぬ」。夫を追いかけてオーストラリアに行ったら殺されてた!悲しい!ムカつくイケメンに惹かれて大恋愛!アボリジニは超能力者だった!?>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.7

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私のオールタイムベストのひとつ。忘れられてはならない記憶としてのアニメ映画。後世に伝えるべき映画だと思います。

淡いアニメーション美、所謂「日常系」ぽい描写が丁寧に描かれてる分、それが呆気なく壊れる
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悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

3.8

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新年一発目!から超絶バッドエンド!!!「七人の侍」といい「生きる」といい黒澤明の怒りにはすごく共鳴するのだが、本作も然り。というか彼の怒りが最も強く出たからこそのあの結末でしょう。そして本作で糾弾され>>続きを読む

陪審員2番(2024年製作の映画)

3.6

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地味な話だしキャストも豪華とはいえ売れる感じではないのは最早疑いようもないし実際アメリカでは全く売れなかったらしいのだがそれでも、イーストウッドの映画が劇場公開されないというのは中々寂しいものがある。>>続きを読む

かくしごと(2024年製作の映画)

3.0

まーフィクションだったらこうなるよねって展開が冒頭から終盤に至るまでイマイチだったんだけど、俳優陣の演技は良かったと思う。皆感情が見える芝居をしているんだけど、最後までどっちなのか分からない安藤政信の>>続きを読む

ライオン・キング:ムファサ(2024年製作の映画)

3.5

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前日譚として悪くはない。思ったよりちゃんと「ライオン・キング」だった。多分前回の実写版より「ライオン・キング」。

しかしオリジナルの「ライオン・キング」が大好きで子供の頃毎日のように観ていて、それで
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ディアボロス 悪魔の扉(1997年製作の映画)

2.9

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O・J・シンプソン事件が背景にあることを踏まえるかどうかでかなり印象が変わってくる作品。と言っても、他の時代、他の国の事件に置き換えても通じる話だが。日本でも…ね。

監督の演出がはっきり言って良くな
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プリシラ(2023年製作の映画)

2.8

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ソフィア・コッポラがやりたくなる要素がプリシラにあったのは分かるけどそれ以外ガン無視しすぎだろ。「マリー・アントワネット」と同じやり方で自分のやりたいことだけやっているので、あっちがバチバチに炎上した>>続きを読む

劇場版ドクターX(2024年製作の映画)

2.0

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なんか一見さんで観てはいけないコンテンツだったっぽい。恐怖体験アンビリバボーだった。映画の中の世界は私達が住んでいる世界に限りなく似ているが、社会規範、倫理観、人間の感情の機微、果ては物理法則まで異な>>続きを読む

人間の境界(2023年製作の映画)

4.3

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凄い映画。残酷な現実を描き、映画的な救いもある。しかしエピローグ的に挿入されるラストシーン。ポーランドがウクライナから200万人の難民を受け入れたという「美談」が、2時間30分本作を観てきた我々の目に>>続きを読む

モアナと伝説の海2(2024年製作の映画)

3.4

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「ホリデーシーズンにかける映画がなくなったから、予定になかったけど『モアナ2』劇場でやるわ。あ、死んでも納期守ってね」という身勝手極まる経営陣の号令の下、現場が血反吐吐きながら作ったとされる「モアナと>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.0

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今度やるジェームズ・マカヴォイの映画ってこれのリメイクなのね。今年かなり話題になっていた一本。そのオススメコメントを見ていると「あー『ファニーゲーム』的な映画ね」と予想がついてしまったのだが、実際そう>>続きを読む

正体(2024年製作の映画)

4.4

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これは予想外だったなあ。予想外に心震わされた。あとから考えたら凄く「綺麗事」の映画かもしれないが、この希望が少ない時代に「綺麗事」を観たかったんだ、と気付かされた。

鏑木、見つからないのはともかく仕
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.9

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「犬」と「ロボット」という切なさ間違いなしの2要素と、朴訥とした絵柄のポスタービジュアルからこんなストーリーでは?という妄想が暴走して観る前から勝手に号泣。もしかしたら立ち直れないレベルで大泣きするか>>続きを読む

フォールガイ(2024年製作の映画)

3.5

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ライアン・レイノルズ主演の「フリー・ガイ」とタイトルが似ているライアン・ゴズリング主演の「フォールガイ」。本作の監督は「デッドプール2」のデヴィッド・リーチだが、「フリー・ガイ」の監督は「デッドプール>>続きを読む

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

3.5

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ジャンヌを演じるルネ・ファルコネッティの顔が怖い。精神衰弱しきったジャンヌ・ダルクを凄いインパクトで演じている。あと、ラストの火刑のシーンは当時観た人にとっては大変ショッキングだったのではないだろうか>>続きを読む

あたしの!(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

春の学園ラブコメはオーソドックスなものが多いのに対し、秋は変化球が多い気がする。体感だけど。去年だと「夜があけたら、いちばんに君に会いにいく」があった。今やズマズマでお馴染み平野紫耀主演のDV共依存追>>続きを読む