ベルベーさんの映画レビュー・感想・評価

ベルベー

ベルベー

プリシラ(2023年製作の映画)

2.8

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ソフィア・コッポラがやりたくなる要素がプリシラにあったのは分かるけどそれ以外ガン無視しすぎだろ。「マリー・アントワネット」と同じやり方で自分のやりたいことだけやっているので、あっちがバチバチに炎上した>>続きを読む

劇場版ドクターX(2024年製作の映画)

2.0

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なんか一見さんで観てはいけないコンテンツだったっぽい。恐怖体験アンビリバボーだった。映画の中の世界は私達が住んでいる世界に限りなく似ているが、社会規範、倫理観、人間の感情の機微、果ては物理法則まで異な>>続きを読む

人間の境界(2023年製作の映画)

4.3

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凄い映画。残酷な現実を描き、映画的な救いもある。しかしエピローグ的に挿入されるラストシーン。ポーランドがウクライナから200万人の難民を受け入れたという「美談」が、2時間30分本作を観てきた我々の目に>>続きを読む

モアナと伝説の海2(2024年製作の映画)

3.4

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「ホリデーシーズンにかける映画がなくなったから、予定になかったけど『モアナ2』劇場でやるわ。あ、死んでも納期守ってね」という身勝手極まる経営陣の号令の下、現場が血反吐吐きながら作ったとされる「モアナと>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.0

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今度やるジェームズ・マカヴォイの映画ってこれのリメイクなのね。今年かなり話題になっていた一本。そのオススメコメントを見ていると「あー『ファニーゲーム』的な映画ね」と予想がついてしまったのだが、実際そう>>続きを読む

正体(2024年製作の映画)

4.4

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これは予想外だったなあ。予想外に心震わされた。あとから考えたら凄く「綺麗事」の映画かもしれないが、この希望が少ない時代に「綺麗事」を観たかったんだ、と気付かされた。

鏑木、見つからないのはともかく仕
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.9

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「犬」と「ロボット」という切なさ間違いなしの2要素と、朴訥とした絵柄のポスタービジュアルからこんなストーリーでは?という妄想が暴走して観る前から勝手に号泣。もしかしたら立ち直れないレベルで大泣きするか>>続きを読む

フォールガイ(2024年製作の映画)

3.5

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ライアン・レイノルズ主演の「フリー・ガイ」とタイトルが似ているライアン・ゴズリング主演の「フォールガイ」。本作の監督は「デッドプール2」のデヴィッド・リーチだが、「フリー・ガイ」の監督は「デッドプール>>続きを読む

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

3.5

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ジャンヌを演じるルネ・ファルコネッティの顔が怖い。精神衰弱しきったジャンヌ・ダルクを凄いインパクトで演じている。あと、ラストの火刑のシーンは当時観た人にとっては大変ショッキングだったのではないだろうか>>続きを読む

あたしの!(2024年製作の映画)

4.0

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春の学園ラブコメはオーソドックスなものが多いのに対し、秋は変化球が多い気がする。体感だけど。去年だと「夜があけたら、いちばんに君に会いにいく」があった。今やズマズマでお馴染み平野紫耀主演のDV共依存追>>続きを読む

本心(2024年製作の映画)

3.7

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柴田勝家の「走馬灯のセトリは考えておいて」と似てんなーと思ったらこっちの方が原作は先なのか。亡くなった人をAIアバターで蘇らせることはできるのか。10年前なら御伽話だったけど、昨今の急激なテクノロジー>>続きを読む

ターニング・ラブ(1997年製作の映画)

3.2

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ラッセル・クロウとサルマ・ハエックの二人芝居。身体の相性は最高なのに考え方が最高に合わない二人のグダグダ恋愛悲喜劇。

「花束みたいな恋をした」みたいな…というにはあまりにキラキラしていない笑。でも似
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ウェディング・プランナー(2001年製作の映画)

1.0

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もう勝手にしてくれ…というお騒がせラブコメ。マシュー・マコノヒーだって仕事選べない時期があったんだぜという意味では勇気づけられる。

大変な結婚式をテキパキと仕切る主人公の様子は面白い。つまり、冒頭5
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.9

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アレックス・ガーランドが「今のアメリカ人はこんくらいのノリで殺し合い始めそうだよな、なんで内戦起きたかのヒントくらい描いてるけどお前らそれ理解できないだろ?」とイギリス人ムーブ全開で撮った映画。実際大>>続きを読む

不夜城 SLEEPLESS TOWN(1998年製作の映画)

2.9

金城武が何言ってるか聞き取れないが、厨二病な雰囲気を楽しむ映画なので無問題。現実の新宿はこんなマンガチックに退廃せず、ただただ汚い感じになっているのであった。嗚呼。

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

2.8

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普通に観たらバカが考えたバカのための映画なんだが、昭和ゴジラの解像度は異常に高い。そうだった、ゴジラの怪獣は好きだけどストーリーが面白いと思ったゴジラの映画なんて片手で数えるくらいしかないんだった。嫌>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

3.7

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ケン・ローチやりたいんだったらお金稼ぎたいとか賞獲りたいとか欲出さずに、ストイックに政治活動としてやるべきだと思った。

という書き出しから始めないと気持ちが落ち着かないくらい、ケン・ローチの映画だっ
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

今年の黒沢清はセルフリメイクがテーマなのだろうか。「蛇の道」と違い元になる映画があるわけではないが、本作は黒沢清のフィルモグラフィーを彷彿とさせる要素が散りばめられている。というか、彷彿とさせることが>>続きを読む

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

4.2

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「容疑者、ホアキン・フェニックス」という映画がある。2000年代には既に多大な実績を残していたホアキン・フェニックスが突如俳優引退を表明し、ラッパーに転向宣言をしたりトークショーで奇行を繰り広げたりし>>続きを読む

ふれる。(2024年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

長井龍雪は「とらドラ」「超電磁砲」「あの花」と自分の青春時代を彩ってくれた監督なのでこんなことはあまり言いたくないけど2010年代のクリエイターだなあ…って思っちゃった。絵の動かし方、演出が絶妙に古い>>続きを読む

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.5

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恥ずかしながら奥山由之と奥山大史は同一人物だとずっと思っていた。兄弟なのね。「KICK BACK」のMVを撮って今度「秒速5センチメートル」を実写化するのが兄の由之で、「地球儀」のMV、そして本作「ぼ>>続きを読む

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

3.1

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死ぬ寸前くらい幸せな走馬灯だったら良いのに、何の因果か味方に刺された上にホラーテイストな幻想に囚われて死んでいくベトナム兵のお話。主役は悲惨な目に遭うことに定評のあるティム・ロビンスだから仕方がない。>>続きを読む

湖の女たち(2023年製作の映画)

2.0

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袴田さん無罪が大きく話題となり、本作で描かれていた日本の腐敗は現実そのものだと痛感するなどして奇しくもタイムリーな映画だったのだが…胸糞悪すぎてどんよりした気持ちにしかならなかった。

人体実験、自白
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傲慢と善良(2024年製作の映画)

4.0

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「そして僕は途方に暮れる」であらゆる人たちから逃げまくった藤ヶ谷太輔がそのツケで彼女に逃げられる話。違うか。

丁寧に作られた良い映画。サスペンスぽい前半部分はミスリードで、その実ウェルメイドなヒュー
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サイレントラブ(2024年製作の映画)

1.5

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超絶バカな脚本を笑う分には面白いんだが、多分そういう楽しみ方をする映画じゃない。

いや入りは良かったんだけどな〜チャップリンやりたいんだろ!?ならやっちまえよ!多少非現実的でも名作は名作だよ!と思っ
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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

3.3

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2024年にどこからどう見てもなパペットを「可愛いナマケモノ」で通す愛嬌にやられた。俳優みんな大真面目に演技していて凄い。

「女子寮の会長になれるくらいの人気を獲得したい!というかバズりたい!女子大
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夏目アラタの結婚(2024年製作の映画)

2.6

評判良かった分期待はずれ。最近の堤幸彦は外連味を出そうとすればするほど滑るので、20年前なら向いていただろうこの原作は、今や不向きだったのでは。

アラタが結婚を切り出すまでの性急さに面くらったが、2
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ナイトスイム(2024年製作の映画)

1.8

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ブラムハウス、完全に粗製濫造ターンに入ってるな…インディーズで作られた短編映画の長編映画化らしいけど、アイデア不足で98分間延びしまくっている。最後ちょっとイイ話風に収めようとしているが、退屈なジャン>>続きを読む

リプリー(1999年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

アンソニー・ミンゲラとはイマイチ相性が合わない…って学生時代に観た「イングリッシュ・ペイシェント」と「コールド マウンテン」がどちらも世間的な評価に対してどうにもハマれなかったというだけなんだが、これ>>続きを読む

aespa: MY First page(2024年製作の映画)

3.1

面白かった。面白かったけど、レールの上の話に終始していたのでそのレールに乗るまでとかレールを敷く人の話も知りたいんだけどなと思ったり。しかし、それをやるメリットもあまりないのかもしれない。裏側や努力を>>続きを読む

毒娘(2024年製作の映画)

2.1

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塩田明彦の「害虫」みたいなことがやりたかったんだろうなーと察しつつでもイマイチできていない気がする内藤瑛亮監督作。そもそも「害虫」だってそんなに面白い映画だとは思わないのだけど、向こうは宮﨑あおいと蒼>>続きを読む

呪い襲い殺す(2014年製作の映画)

1.9

中々な邦題だけど本編はその比じゃなく酷い。ところどころ編集点がおかしいし、スケアシーンだけなんとかハリウッドレベルで成立させているけど、その他のあらゆる面で商業映画として成立しているとは思えないクオリ>>続きを読む

悪魔の棲む家(2005年製作の映画)

2.4

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「サユリ」観たし家ホラーといえば…ということで観てみたんだけどうん。うーん。恐怖演出は普通。取り立てて良くできてるわけでもないけど悪くもない。まさかの犠牲者ゼロという比較的安全ホラーだった。まあ家族構>>続きを読む

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.1

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「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない」という第一作のキャッチコピーがピッタリハマる、秀逸なSFホラー。

監督とついでに脚本がフェデ・アルバレスなので宇宙版「ドント・ブリーズ」というかあの映画の
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恋わずらいのエリー(2024年製作の映画)

3.1

三木康一郎なので期待してなかったのだけど、無難に面白かった。学園ラブコメの基本はちゃんと抑えている感じ。

別にストーリー自体に取り立てて新鮮味とかはないのだけど、宮世琉弥も原菜乃華も演技の基礎がしっ
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サユリ(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

面白かったけど気分を害した。どっちかっていうと気分を害したの方が勝つ。

家族を理不尽に呪い殺されたばあちゃんが覚醒して、孫と一緒に幽霊に復讐する。大いに結構なプロットだと思いますよ。前半はまさに「呪
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