飼い主に捨てられた犬が復讐のために飼い主の金玉を噛みちぎるロードムービー！
全編テンポ良い下品ノリのオンパレードでめちゃくちゃ笑った。かなり好き。
ただ、ワンちゃんの可愛さだけでは補えないほどギャグがかなりド下品なので人を選ぶし、一緒に観る相手を間違えると友情が終わります。僕は1人で観に行きました。
犬視点で描かれる人間社会の描き方が上手かったし、犬が喋ってることは人間には伝わらないのをいいことに口悪く散々言ってる構図がめちゃくちゃ面白かった。
登場人物全員基本的に口が悪い。まともなやつ誰もいない！
そんな感じで、終始下品ノリを貫き通すだけなのかなと思ったら、自由に向けた自己の解放といった社会的側面があったり、ペットを雑に扱うなという啓蒙的要素もあって、想像以上にしっかりした映画だったのが驚き。
人間への復讐に燃える4匹組の友情が固く(汚く)結ばれていく過程に何故か胸が熱くなったし、これは汚物に塗れたスタンドバイミーじゃねぇかとも思いましたよ。
飼い主とペットを繋ぐ深い愛情の部分もちゃんと描かれていたし、ラストも綺麗に纏まっていて感動。何この映画？
個人的には、踏み越えちゃいけないラインの判別がしっかりしてる感じがして良かったです(踏み越えていないとは言ってない)。
先日観た「バッドマン」もそうだけど、コメディに振り切るためには、前提としてストーリーの部分がしっかりしていないとダメなんだなと感じる。コメディ映画作るのめちゃくちゃ難しいんだろうなぁ。
まぁ、気軽に、頭空っぽにして観られる系のやつなのでオススメです！観るのは自己責任で。
吹き替えで観て正解だな〜！ロバート秋山は作品のテイストに合ってるけど、マギーはこの台本渡された時どんな感情だったんだよ。
サイテーだけどめちゃくちゃ面白かったです。
