コミナミさんの映画レビュー・感想・評価

コミナミ

コミナミ

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

……分からん!
というか、いきなりボディブロー食らってびっくりしちゃった感覚に近い!

まず、美しい自然と洗練されたカメラワークに酔いしれました。世の中の流れと逆行するかのような長回しシーンが多く、映
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.0

生きることと死ぬことに関しての、カウリスマキ流の解釈。彼の作品の主人公は基本的には恵まれてないから、そこに共感しちゃうんだと思う。

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.2

テンションずっとバカなお祭りムービーでめちゃくちゃ最高でした!ポップコーンが進むぜえ!

この手の映画では不要とされがちな人間ドラマの要素をモンスター側が引き受ける大胆な展開が良かったです。
ガオガオ
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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

4.2

酒飲みながら観るには最適すぎるおもしろ映画でした!

女子寮を舞台に、SNSに縛られた承認欲求マシマシの女子大生を血祭りにあげる殺人ナマケモノが最高!新たな殺人鬼アイコンがここに爆誕!

キュートな見
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.5

ようやく観られた!
評判通りめちゃくちゃ面白かった〜〜

100万回くらい言われてるだろうけど、ヤクザと中学生の交流が微笑ましいし、ずっと見ていたいくらい素晴らしい!こういうのを尊いと言うんですかね…
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.6

バンドって良いよなおじさん「バンドって良いよな」

ちょっと淡い色彩の質感がめちゃくちゃ似合う青春映画!僕も高校時代バンド組みたかったと思いました。

大袈裟な演出や、安っぽくてクサイ演出が無かったの
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.5

いや〜〜凄かった……
「呪われた一家」と呼ばれたフォン・エリック家の壮絶な人生に圧倒されてしまった!

目を見張る筋肉で逞しいレスラーが表では決して見せなかった苦悩の姿。
肉体的な痛みと精神的な痛みが
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

4.2

観れば分かると思うんですけど、芸術性高い映像表現に終始驚きが止まりませんでした!鮮やかな色彩と表情豊かな筆遣いが可愛い。アニメの映像表現ってまだまだ引き出しがあるんだなぁと感心してしまった。特に暗闇の>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

4.1

アフターライフのようなサプライズや感動は少なかったけれど、今回も良作で楽しめました!

懐かしのゴーストから初登場のゴーストまで、様々なゴーストが暴れ回るお祭り感が最高。そういう意味では、"エモさ''
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.6

ヘンテコバンドマンたちの珍道中がアキカウリスマキの手にかかると何故こんなにもお洒落で愛おしく映るんだろう。
大好きな監督だけど、そういうのを抜きにしても、こんなにも素晴らしい映画はなかなか無いんじゃな
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成功したオタク(2021年製作の映画)

4.0

ある日突然、自分推しが性犯罪者になってしまった…

2次加害に対する後悔や戸惑いを胸に、正直で真っ直ぐな言葉で向き合うオタクたちの姿が心に残った。推しの全てを否定することは、それまで推してきた過去の自
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

IMAXで観たおかげか、ここまで音響が怖いと感じた映画は無いかもしれない!圧巻でした。

登場人物多いし時系列が複雑なくせに割とテンポ良く進むから、状況理解でかなり頭を使うと思いました。僕は登場人物の
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.4

ちょっとね〜〜良すぎたわ
かなり丁寧で上質!

「運命」とか「摂理」、「縁」みたいな実体のないものに色んな感情で向き合った男女の物語。24年間という年月を経た壮大なラブストーリーではあるけど、作品の
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.4

なんか良く分かんないけど、凄い映画を観たぞコノヤロー!任侠映画のはずなのに、不思議な気持ちで心が温かくなってしまったぞコノヤロー!

その一方で、ゆっくり時間が流れる沖縄のビーチで暇つぶしをするパート
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.2

暴力がスタイリッシュすぎてめちゃくちゃかっこよかったぞバカヤロー!

静寂の中で自然に突入するバイオレンスなシーンが、日常の中に内在する暴力って感じがしてリアリティあったぞコノヤロー!何も関係ない一般
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.3

予想に反した展開で思わず「やられた!」と口に出しそうになってしまった!ああ、無意識のうちに、俺もこの作品の一部になってるんだろうな。
皮肉を交えながら心地よく進むテンポ感でめちゃくちゃ面白かった上に、
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

アカデミー賞 視覚効果部門 おめでとうございます〜!
「キューブリック以来55年ぶり2人目の受賞監督」強すぎて笑っちゃいました。

ということで、ようやく観られました〜!
なかなか面白かった!!ゴジラ
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ロッタちゃん はじめてのおつかい 2Kリマスター版(1993年製作の映画)

4.3

とにかく可愛くて優しい世界だった!
ロッタちゃんは意地っ張りでわがままだけど、純粋な心も持っていて、その魅力的すぎるキャラクターの虜になってしまった!ロッタちゃんの家族をはじめ、街の人々がみんな良い人
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

とにかく壮大。圧倒的な映像美!
めちゃくちゃ面白かった〜〜!!

池袋のクソでかいIMAXで観たので迫力と振動が凄くて漏れそうになりました。

物語が進むにつれて大きくなるスケール、固有名詞の連発で予
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.4

凄かったです!
音楽も映像も芸術的で美しかった。

ビクトル・エリゼの過去作を連想させる要素がたくさん出てきて、これだけでも予習して良かったと思った!それでも難しかったけど!

エルスールを観た時に感
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.3

いや〜良かったなぁ凄く!
チョン・ソニさん可愛すぎる(歳上だった、演技力すごすぎね?)

タイトルの通り、友情という言葉では括りきれない関係性で繋がった少女2人の物語。

優しい質感で描かれた前半の青
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.1

ビクトルエリサ2作目!
映像がとても美しい!

本当に親しい間柄の人でも、その内面を完璧に理解しているわけではないし、今まで知らなかった側面、届くことのない深淵に出会った時、自分だったらどんな行動を取
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

ミステリーかと思いきや、法廷を舞台にした人間ドラマ!2時間半!長かった!

男の転落死の現場について、第三者の証言が存在しないというのがこの作品の肝だった。白黒はっきり決まる手掛かりがないため、それぞ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.1

粛々と任務を遂行する渋い殺し屋ではあるが、たまに抜けてる部分もあって、そういうところは人間らしさを感じずにはいられなかった。
独白中心ではあるが、それがフリになるアンバランスな感じが独特の雰囲気を醸し
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.5

仕事に取り憑かれる人生なんて嫌すぎるので、アンハサウェイがあのままファッション誌編集部に骨を埋めてたら最悪だったけど、ちゃんと自分の決断で転職してて良かったです。転職映画。

勤務初日から無理難題かま
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ぼくの好きな先生(2002年製作の映画)

4.4

学校の子どもたちが可愛い。ずっと可愛い。
自由奔放な行動に、何度も劇場内で笑いが起きてた。可愛い。

子どもたちを見守る先生がとにかく素敵だった!
少人数の学校だからってのもあるんだろうけど、生徒一人
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動物、動物たち(1994年製作の映画)

4.1

25年ぶりにリニューアルオープンするパリ国立自然史博物館の裏側を描いたドキュメンタリー。

動物がたくさん出てきて楽しかった!どれも表情豊かで、我々に何かを問いかけているようだった。

また、眠ってい
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すべての些細な事柄(1996年製作の映画)

3.8

舞台となる精神科クリニック、ラ・ボルドは、イメージとは違って、自然に囲まれた物語の中の世界みたいだった。精神病という題材を扱いながらも、鑑賞後幸せな気持ちに包まれるのは、ニコラ・フィリベールが優しい眼>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.0

「瞳をとじて」の予習。

難し〜〜〜〜俺にはまだ早すぎた?
余計なBGMを省き、セリフ量も必要最低限の淡々とした作品。朝イチに観ちゃったから睡魔が襲ってきた、悔しい…
それでも、画面の美しさは息を呑む
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

限りなく優しい質感と光に心が浄化された…

良いことも悪いこともあって、たとえ完璧でなくても、それでも必ず夜が来て朝を迎えるから、見上げた夜空の星を道標にして生きていく。シンプルだけど壮大な人間讃歌だ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

アリ・アスターを神格化する人あんま好きじゃないんですが、流石に「この人何食ったらこんなに嫌な作品作れるんだ」と思わざるを得ない!

だって、ミッドサマーの方が全然マシなんだもん!そっちの方がわかりやす
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街のあかり(2006年製作の映画)

4.0

カウリスマキ作品に出てくる男は基本的に可哀想な目に遭うんだけど、今作の男は可哀想レベルがトップクラスでさすがに同情してしまった!しかし、「敗者三部作」の三作目にして1番どうしようもない主人公だったから>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

4.5

カウリスマキ過去作で1番好きかも(どれも最高ですが)

例えるから、道端の雑草にも光を照らすような優しさを持っているのがカウリスマキだと思う。現実は決して優しいものではないけど、それでも愛の力を信じ抜
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.3

ポスターだけ見るとホラーっぽいけど、中身は超絶エンタメ作品だった!これは(いい意味で)裏切られました。

状況が二転三転するスリリングな展開でめちゃくちゃ面白かった〜!!

1つの毒殺事件から暴かれる
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.3

幻想的であると同時に、どこか大きな穴がポッカリ空いたような虚しさが終始続くような不思議な作品だった。
ひっそりとした深夜の世界を漂いながら徘徊する女性の姿はまるでゴーストそのもの。孤独で静寂な旅の中で
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃ良かったなぁ、こういう映画が良いよ

親戚夫婦の元に預けられた少女が過ごす夏休み。描かれていたのは、暖かさと柔らかい光で溢れた尊い夏の時間だった。

初めての愛情に触れ、寡黙ながらも確かに
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