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ボストン・キラー:消えた絞殺魔のJIZEのレビュー・感想・評価

3.7
1960年代初頭にアメリカのボストンで起きた連続殺人事件を題材にしたクライムサスペンスで事件の関連性をいち早く報じた新聞記者たちが真実を突き止めようと奔走するスリラー映画!!キーラ・ナイトレイ演じる新聞記者と絞殺魔の両立場から次第にそれぞれが交錯する緊迫感は、鬼気迫るものがあった。Disney+にて17日から独占配信され、リドリー・スコット製作でキーラ・ナイトレイ主演という豪華過ぎる布陣に、まず感謝あふれる。また全米震撼の"ボストン絞殺魔事件"の実話ベースでストーリーは紡がれ、訪問してはストッキングで絞め殺す猟奇殺人の深淵と闇へせまる。主人公の家庭と仕事を両立させながら身を危険に晒して事件の解明へ乗りだす部分は、映画的に脚色した過剰過ぎるオーバワークの気もしたが、近年ジャーナリズムものの雰囲気では『スポットライト 世紀のスクープ(2015年)』と近しい熱量や重厚感を感じた。一見サイコキラー的スリラーへ安易に振り切るコトもできたが、正統派路線で新聞記者の視点から真実を明るみにだすフェミニズムにも類じた女性の力強さと信念を体感させるような映画だった。
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