カレーをたべるしばいぬ

ボストン・キラー:消えた絞殺魔のカレーをたべるしばいぬのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

1962年から64年にかけて発生した『ボストン絞殺魔事件』を、事件を追う二人の新聞記者の視点から描いた作品。

計13名の女性が立て続けに絞殺されるという猟奇殺人事件であり、ケネディ大統領の喪中でも継続するなど、その常軌の逸脱加減からまさしく全ボストンを恐怖に陥れた事件と言えるでしょう。

被害が女性のみであるという点や時代背景から、男社会の中で反抗的な眼を光らせるキーラ・ナイトレイが非常にはまり役です。

実話ベースらしさも強く、事態の進展に引き込まれるだけ引き込まれるだけで結末は全く釈然としませんし、主人公の家庭も取り戻されることはありません。
話に深みを持たせたいのか台詞に婉曲表現が多く、容疑者の数も相まって少し頭が追いつかなくなる場面もありました。この辺りは未解決事件モノあるあるというか、『ゾディアック』然りですが...。