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瞳の奥の秘密のtulpenのレビュー・感想・評価

瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)
3.6
25年の歳月を行ったり来たりしつつ、事件は恐ろしい結末に向かう。
恋心は野暮臭い男の胸の奥で
焦れったいほどの奥ゆかしさで(←物は言い様w 高嶺の花ゆえに)成熟していく。

前半、緩いミステリーか?と危惧していたら
新しい展開から俄然面白くなってきた。正直、この鼻の長い2人の顔に全然ノレなくて困っていたのだw。

ラスト10分…息をつめて見守る展開。
格子の向こうから伸びた手。
男の口から出た言葉。
その言葉の意味。
与えられた本当の孤独な罰。

どちらも辿り着くところがないその罰の深さに愕然とする。
罪を作るのはいつでも人間で生きている限りその罪は許されない。
この結末は小説のようだった。

一つだけ難を言えば、
どんな場面でも自分の体感カットより3秒長いこと。
あー、その場面長すぎ!と何度思ったことか。
特に列車での別れのシーン
まだやってんのか⁈とかなり白けた(笑)


今はもうない静岡ミラノにて。
2010.10/13 (43) 通算1213
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