このレビューはネタバレを含みます
主題歌「片隅/THE RAMPAGE」
企画・プロデュースはEXILE HIRO。
LDHは分からないけど、キャスト目当てで来たであろう自分の席に間違って?座ってた女子二人と監督目当てで来た自分。映画の動機も様々で良き。
オープニングの名前に安達祐実の名前を見て何故か安心感。
キャストとあらすじから、ファンに向けた疑似恋愛的なストーリーかと思わせ、中身はヒューマンドラマ。
刹那(川村)と高校教師の灯(穂志もえか)、イチヤ(RIKU)とインスタグラマーのmiyupo(夏子)、刻(吉野)と沙都子(安達祐実)。
3ペアの男女の群像劇はそれぞれの男女が過去の挫折経験や親子関係の悩みとシンクロしていた。刻と沙都子だけのペアは希薄だったが、唯一疑似恋愛的な要素を多少折り込み、女性が殻を破っていく話。
冒頭の川崎の工場夜景と横浜中華街のネオンへのピンボケはウォン・カーウァイの世界観を彷彿させ、唐突に挿入されるバレエシーンは岩井俊二の映画を想起する。
改めてこの手の現実世界の中の非現実描写が結構好みなんだなと再認識する。
「くそ男ばかりいるこの国で、本物のナイトになれ。」「世界を救って来い。」
「今日も世界を幸せにできたか。」
ラストの朝靄と海の輝きが幻想的な一夜の夜明けを象徴する。
灯(あかり)って名前素敵だな。