主題歌「 」/佐野千明
劇中歌「時計の針はチョコレート/こだまたいち」
揺蕩う空を誰かが海と呼びました
頼りない細いまつげが震えることをあなたか悲しみと呼びました
小指と小指が少しだけ触れたことを僕が恋と呼びました
鍋の底に張り付いたような
白のシャツに染み込んだような
咲かずに枯れた花のような
言いしれぬ温度を残して
あなたはどこかに行きました
私の何を知っていると言うのです
さわざりながらあなたはゆめゆめすることを許さない
たわやかに朽ちていく様をどうぞご覧なさい
ああ、あなたの終わりの何と穏やかなことよ
大人になったらくだらないと思えるか
多分大人になっても変わらない
大人ぶるのがうまくなるだけで本人にとって大切なことなら大人になっても変わらない