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セフレの品格(プライド) 初恋のKOZOのレビュー・感想・評価

4.1
今年の城定監督作品3本目は人気レディースコミックの映画化。前後編の前編、R-15。

バツ2のシングルマザーの主人公、同窓会で出会った初恋の相手と同窓会を抜け出しホテルへ。そこでお互い恋愛にのめり込まない「セフレ」の関係でいようと求められ…

その昔ファンだった寺島まゆみの娘ということで以前から注目していた行平あい佳、今作で親娘共演実現と聞き鑑賞。

城定監督、本領発揮。ピンク映画出身で女性を綺麗に魅せることでは絶品。行平あい佳の品の良さと大胆さのバランスが素晴らしい。
相手役の青柳翔、デビュー当時から観てるからこんな役も演るようになったのねとちょっと感慨深い。彼が恋愛にのめり込まなくなるきっかけはなかなかに衝撃的。

そして今作で主人公に付きまとう上司役の新納慎也、とっても気持ち悪いのだけど、去年ハマりまくった大河ドラマの役柄同様、どこか愛おしい。そのためか全般的に湿っぽさをあまり感じない。行平あい佳や友人役の片山萌美のキャラクター設定も含め、題材が重たいだけにサラッと時にはコミカルに描いてて成功。ここは監督の昨年の『愛なのに』を思い出した。

寺島まゆみ、ここで出てくるかと思ったら一緒に出てるのが伊藤克信、いやあ、オールドファンにはたまらん。(この2人の共演作品は森田芳光監督!)「ロマンポルノの聖子ちゃん」の若い頃のままの可愛らしさ。

エンドロール後に流れた後編の予告編、若い新しい彼の出現。さっき湿っぽくないと書いたけど、後編はドロドロになるのか…公開が楽しみ。
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