りこ

私の頭の中の消しゴムのりこのレビュー・感想・評価

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)
5.0
お金、物、愛について考えさせられた。
死の前で人は、何が一番大切か。
お金があったら、美味しい食べ物、心地のよいベッド、部屋、肌触りのよい服など自分の周りを整えられる。その中で愛がなかったら、心は空っぽ。反対に愛があり美味しくない食べ物、ダニだらけのベット、暗い部屋。そうすると、愛も感謝出来ず、現状に不満を言う気がする。でも美味しい食事、心地のよい服、部屋を一度整えるのは、そう難しい事ではなく、整えられれば、愛は最強で、尊い。
記憶がある場合にこれは言えるが、記憶がない場合、美味しい食べ物、心地よいベッド、部屋が本人には大切になるのでは。
ただ周りの人間は、とても寂しいし、辛い。愛を受けて、愛していれば、とても。
記憶がある時、ずっと続くと思っていた時は本人もそう思うだろう。でも記憶を失ったら一番大切なのは、目の前の心地よさ。
そう考えるとお金も物も愛も全て大切だ。
りこ

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