シロー

私の頭の中の消しゴムのシローのレビュー・感想・評価

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)
4.7
なんか男性側(チョルス)がこんなに涙するのを描くのが刺さる。愛している人が、昔の男の名前を呼んで愛を囁く、それを受け入れることのつらさ。チョルスとスジンの気持ちがひしと伝わってくる作品だった。

伏線も丁寧だったな……匂いが一番人間の記憶にとどまりやすいっていうのも使われていたし、少しずつ形を失っていく愛するひとの顔もスケッチブックから見えてくる。それと木像との対比も良い。「許すということは心の部屋をひとつ空けること」というセリフも好き。
話題になった作品だけあってすごい良かった。
シロー

シロー