アクション満載かと思いましたが、どちらかというとリアル重視。正体がバレて四面楚歌のCIA工作員と通訳の脱出劇。
中弛みはあるものの、色々な組織から追われる緊迫感はなかなかでした。
根底にはアメリカは世界を守っている、CIA工作員は人生を犠牲にしながらも世界の平和のために頑張っているという、アメリカ目線の美談が入っているので、そこが苦手な人には向かないのかも知れません。
逆に中東が舞台とはいえ複雑で重い社会派な感じではなく、エンタメ寄りなので観やすさはあると思います。
通訳との友情も描いてますが、ちょっと中途半端な気が…。
敵味方もそれぞれ信念と家族があるのを描きたいのも分かりますが、イランの将校はあっさりフェードアウトなら家族とか描くのは余計な気がしました。
ずっとアクションという訳ではないのですが、要所のカーチェイスや砲撃シーンは迫力満点。重厚さはなく雑な部分は気になりますが、脱出劇としては方々から狙われる緊迫感は凄まじく最後まで気が抜けず良かったです。