普通の中流家庭の話なのに引き込まれる。確かに誰かしら自分の家庭と重ねて、思うところがある作品になっているせいかしら。

解決しきってないけど解決に向かう希望を見いだせてる着地点の素敵さ。(まあ残された側のことより、成行きというか男子同士の感覚を重んじるあたり、男性の視点っぽいラストという母の意見に賛成ではあるけど…。)

そういえば、窄路微塵に続き、アンジェラ・ユンが出てた。この映画における彼女の可愛さはぴったりハマってた気がする。

2023.3.19. ABCホール

• #大阪アジアン映画祭
• #元々は「陽」というタイトルの予定だった

鑑賞後監督のゲスト登壇あり。
自分の過去をヨンに投影した、とのこと。
英題香港ファミリーは香港の家族のストーリーとして共感されたから。でもその後韓国や日本でも同様の共感を受け、東洋だけかもしれないけど世界共通の家族のストーリーと言えるのかも、とのこと。

いつも機嫌が悪い母親、家を出て疎遠にしている息子…、私の周りで起こっていることと同じだった。
みんなそれぞれ考えはあること、改めて気付かされた。
一度ちゃんと話を聞いてあげようかな、と思わせてくれた良い映画でした。

モラハラ母さんに、辛抱強いお父さんが
いよいよ耐えきれなくてブチ切れたら
力で勝る男は、問答無用で一発アウト。

何が自分を不機嫌にさせているのかが
分かっていない人が
とにかく周りに八つ当たりして、
関係を悪くする。
小言を言う自分、
それこそがアイデンティティに
なってしまっている。
女の人に良くあるパターンだと思う。
「家族のため」が家族を居心地悪くしている。
それは母親から受け継いでた性質だった。
それを見て育ったんだろうな。

大阪アジアン映画祭 ABCホール