あっこ

碁盤斬りのあっこのネタバレレビュー・内容・結末

碁盤斬り(2024年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

まずは、映画の作り方に完敗。ぐうの音も出ないとは、まさに今の心境。

ピントが合うところが、右から左へ、徐々に移っていく作り方。お庚さんの厳しさと優しさを対比させる作り方。清廉潔白だった格之進が、探幽の軸をもらう場面は、悪い行いをする自分を出してきた対比。

柴田兵庫は、最後の最後まで、悪いヤツでいてくれてよかった。途中、両国の碁会所で、志乃さんが夫の格之進の悪口を言ってたと話した時、あー、そういう面もあったんかーと騙されたけど、探幽の軸が横網の旦那さんの手元から出てきた時点で、はい、全部うそ〜ってなったので、よかった。

そしてまた、圧巻だったのはラスト。かつての家臣たちに、お金を渡しに行く背中からは、正しくないやり方で手に入れたお金だけど、正しいことをやっていると信じた強さを感じられた。

もっと、短絡的な見方をすると、いつの世も事件というのは、お金と恨みだわ。給食費とったの誰?的なやつ。そこにもってきて、冤罪と強姦。はぁ。

公開2日目のレイトショーだったけど、お客さんの年齢層が高かったな。碁のルールが分かってたら、もう少し見方が変わったのかしら。

つよぽんが、「間違いなく、草彅剛の代表作になると思います。」って言ってて、いやいやミッドナイトスワンは超えんやろーって思うてたけど、うーん、超えたか同じかくらいだったよ。どっちにしても、もうレベチ。
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