アールばあちゃん

碁盤斬りのアールばあちゃんのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
3.9
骨太の本格時代劇。
主人公の柳田格之進(扮する草彅剛が格別に良い)、これ程までに清廉潔白な人がいたのだろうかと驚きを隠せない。
まさに生きるのが下手くそでくそ真面目で不遇な人というのがピッタリなのだが、ケチで有名な両替商の萬谷源兵衛(扮する國村隼がまた良い)までもその人柄に惚れ込み、囲碁友として付き合うことになるのだが…
格之進の一人娘のお絹を演じた清原果耶は、名前の通り清らかで確かな演技で、父のピンチを救うため自から吉原に行き50両を工面しようとする。
仇敵(斎藤工)との囲碁勝負からの殺陣のシーンや、濡れ衣を着せられた弥吉(中川大志)と源兵衛の首を打とうとするシーンなどハラハラする名場面がいくつもあり、新たな名作が誕生した感が…
一緒に行った夫は、(いつもは眠くなるのに)ぜんぜん目が離せなくてトイレも我慢できた、誰にも薦められる映画、外国の映画祭に持って行っても賞をとれるんじゃないか…と絶賛してました。