このレビューはネタバレを含みます
白石和彌監督にしては珍らしい、というか初の時代劇。
ストーリーに合わせた抑えた色使いが良く、細かな演出と言い、実に丁寧な作品。
柳田格之進役草彅剛のストイックな感じが良いが、演技が最高に素晴らしいのは仇柴田兵庫役斎藤工。胡散臭さはさすがの演技力。
萬屋源兵衛役の國村隼も絶妙。
格之進の娘お絹役清原果耶、実に和装が似合っていて可憐。
弥吉役の中川大志、お庚役の小泉今日子も良い。
白石監督作品常連の音尾琢真楽しそう。
まあ大事な物、無意識に何処かに置いて忘れちゃうってあることなので萬屋を責めるわけには行かないが、50両と言えば現代の250万〜500万。もっとちゃんと探せよ。
格之進は萬屋と弥吉を斬るつもりだったけど左門が間に入って碁盤が切れたって事か。左門、土壇場で良い仕事した。
お庚の、返済期限?何言ってんの、そんなの知らんよ....っての泣けた。
しかし濡れ衣だってわかっているのに50両用立てるか?あげく娘を女郎部屋に送るって、結果助かったけど酷い話だと思うが。
古典落語が原作なのか。全く知らなかった。