このレビューはネタバレを含みます
落語が原作と言われれば成程だし、令和を感じない昔ながらな時代劇だった。令和疲れを起こしたあなたにおすすめの一本。そんな言葉ないけど。
なんかなー落語が元と言われちゃうと文句もつけづらいんだよなー。いや落語を無条件に肯定したいわけじゃなく。個人的には「そうはならんやろ!」「飛躍しすぎやろ!」というところまで含めて楽しめる媒体なんですよ落語って。当時の人とは捉え方が違うことも分かってるけど。でも映画にされちゃうと、飛躍した箇所が目立っちゃうんだよなー。いやちゃんと話してから行けばええやん!って。当てはまるシーン幾つかある。
それにしても対・國村隼&中川大志の人情パートと対・斎藤工の復讐パートが上手く絡んでいない気がする。映画化するにあたり足したのは復讐パートぽい。ここをもう少し整理して人情パートから繋げてくれればな…掛け軸盗みの濡れ衣は甘んじて受け入れて浪人になったのに、50両盗みの濡れ衣は許せなくて國村隼も中川大志もぶち殺す!ってなるのつよぽん!?と思っちゃった。
碁についてはルール全然知らないので何やってるのかよく分からなかったけど汗、多分練られてるんだろうなーという気合いは感じた。殺陣はもっさいんだが、でももっさいのが昔ながらの時代劇感あった。
キャストは着物が美しい清原果耶に目を惹かれた。奥野瑛太は毎回巧すぎませんか「バジーノイズ」と違いすぎでしょ。あと市村正親は流石に口上が巧いなって。
あ、勿論國村隼!可愛かった!