このレビューはネタバレを含みます
タイトルがオチでもある
囲碁で相手を斬る
武士、と言うか主人公か。
制度や生き方がめんどくさいよねっていう
おい!國村隼!お前のせいじゃねーか!
周囲は平均的な人間の中で一際目立つめんどくささ
白石和彌の画面を重々しく撮るやり方と落語がベースである(幕末太陽伝みたいな)ことが、あんまりマッチしてないのかもしれない。それゆえに歪な印象を与えてる
清原伽耶さんが遊郭へ向かう橋に行く時に周りがボヤーっとなるところ、中川大志のシーンは美しかった!
嫌疑!
濡れ衣きせられて、
2度目は切腹しようとするっていうやっかいな。
囲碁でずっと斬り続ける?
●かつての東映復興の雰囲気
特にセット撮影のシーン。雨が降って雷が落ちる場面やラストの囲碁の対決で富士山に寄ってトラッキングバックして2人が映し出されるところとか、セットで奥行きを出そうとする工夫へのオマージュというべきか?白石和彌監督はずっとコレらをやり続けてる
京都太秦撮影所
●二軸の物語
変だなー?って思ったところは調べて膝を打った。お金の物語が落語のまんま。
だが、斎藤工周りの掛け軸や妻のことでの因縁は白石和彌監督がやりたかったことなんだろう。「正義とは?」というテーマ性。特に告発したことで食えなくなった武士がいて云々みたいなところとかは現代性とも取れる。
が、若干ごちゃついてる感は否めない。