JIZE

ブルーバック あの海を見ていたのJIZEのレビュー・感想・評価

3.5
オーストラリアの海辺の町で育ったむすめと母との物語を雄大な自然とともに描いたヒューマンドラマで母親が脳卒中で倒れたことを受け故郷に戻った海洋生物学者の女性が海の素晴らしさを教えてくれた母との思い出を振り返る。年末の感傷に浸るにはもってこいの文字どおり"ディープ"なヒューマンものだった。また久々のミア・ワシコウスカ主演の最新作で、環境破壊への風刺や保全を考えうる要素やメッセージを散りばめる。キャラクターの心情に寄り添う丁寧な語り口や海中にいる居心地の良さを体現するようか透明度など主人公の気持ちと観客我々の気持ちが一体化するようなカタルシスがあった。海を愛してきた主人公だからこその説得力や思いがはなたれる。
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