matchypotter

ヴァチカンのエクソシストのmatchypotterのレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
3.9
これも去年映画館で観たかったシリーズ。
そこそこ面白いと話題になってた。話題になって“ヴァチクソ”と略されてた。

観れてよかった。悪魔祓い、“エクソシスト”。
怖いと言うより、圧倒的な悪魔の力と目論みに抵抗するヴァチカンの神父と地元の司祭のコンビの深いドラマ性。

ラッセルクロウ、久しぶりに観た。
悪魔祓いとして腕は確かで、由緒正しいキリスト教の聖地のヴァチカンで神父のリーダー的存在。

だが、己の過去の悔恨が色濃く残り、深いところで罪の意識が残る。
この辺が悪魔と戦う神父として人間味がある。誰にでも神に赦されたい罪があり、それと共に生きている。
神父だって完全でも清廉潔白でもない。

しかし、悪魔祓いの腕は確か。
今回もヴァチカンの司教からスペインにある古い古城の修復作業中に取り憑かれた一家の少年の悪魔祓いに駆り出される。

この古城に行くまでの雄大な景色や森の中をスクーターで疾走する風景、めちゃ良い。こんな自然の中をバイクで走りたい。

その古城、何やらワケありで、キリスト教の“闇”があり、何かが隠されている。そのおかげで恐ろしく強大な悪に占拠された場所だった。

そんなところに舞い込んだ腕利きの悪魔祓いとほぼほぼこの手の儀式は初心者の地元の司祭。

この家族に対する悪魔祓いの模様と並行して、この古城の謎を突き止めるサスペンス要素があって話も面白い。

そして、その“闇”を突き止めるも、己の罪とも戦い、強大な悪に立ち向かう。
悪魔祓いでありながら、ややバトルアクション的な要素もあってなかなか盛り上がる。

この初心者司祭の成長というか、ラッセルクロウの軽口に戸惑いながらも、強大な悪にビビりながらも、自分の罪に翻弄されながらも、必死に食らいついて“バディ”になってく感じも良かった。

この手の映画の中ではガッツリ悪魔ホラーよというよりはエクソシストの中に潜む人間ドラマや謎解きサスペンスも楽しめるエンタメ性もあって面白かった。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


F:2229
M:12644
matchypotter

matchypotter