舞台になっている北九州は主演・光石研の出身地。
光石演じる末永の父親役はなんと光石の実の父。
というのを鑑賞前に知り、ミーハーな自分はちょっとテンションが上がってしまった。
末永は自身の病気が判明し大きなショックを受けながらも、これを機に妻や娘とコミュニケーションを取ろうと試みる。
が、まともに受け入れられず、冷ややかな視線を向けられてしまう。
これは末永が向き合うべき時に逃げ続けた結果に違いない。
末永がひとり歩くシーン。
よくあるドラマでは哀愁を誘うBGMが流れてこちらも物悲しくなりそうだが、この映画ではBGMなしでただ淡々と歩くのみ。
逆に印象に残ってしまった。
南を演じた吉本実憂も北九州の出身。
終盤の対話シーンは色々考えさせられた。
悪い人じゃない。だけどどこか表面的で信頼できない…ごく普通の人の話。
リアルな空気感の漂う映画。
