ゴリアテの憂鬱

1PM-ワン・アメリカン・ムービーのゴリアテの憂鬱のレビュー・感想・評価

4.2
1968年の秋に企画されたゴダールとダイレクト・シネマの旗手ペネベイカー&リーコックのタッグによる『1AM(ワン・アメリカン・ムービー)』

しかしこの共同作業はそれぞれがお互いの主張を譲らず、編集段階で頓挫していまいました。

本作『1PM』は、ゴダールが放棄したフッテージをペネベイカーが繋ぎ合わせて作った作品。

二人に映画の構想を伝えるゴダールの姿や、ブラックパンサー党のエルドリッジ・クリーヴァーの談話、60年代アメリカのカウンターカルチャーを体現するバンド,ジェファーソン・エアプレインのゲリラライブ(ゴダールが依頼)など、貴重な映像をたくさん観れました。

監督がゴダールじゃないから(笑)、アメリカのこの時代の情勢や空気感といったものが割とストレートに伝わってきました。

ゴダールがやっていた数を数える時の指を上げる順番は、早速今日から真似したいと思います。