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法廷遊戯のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

法廷遊戯(2023年製作の映画)
4.0
名門・法都大学ロースクールに通い法曹の道を目指すセイギ(永瀬廉)たちのクラスでは、『無辜(むこ)ゲーム』と呼ばれる模擬裁判を日々行っていた。
クラスで起きた事件の罪を申し立てたい生徒が原告に、在学中に司法試験に合格した秀才の馨(北村拓海)が主宰者になり、他のクラスメイトたちも参加者となって放課後の校舎裏の敷地に集合し、このゲームを催している。
ある日セイギが16歳の時に殺人未遂の疑いで逮捕されていたという衝撃的な過去を暴くビラが撒かれ、セイギは告発者へ異議を申し立てるため、幼馴染であり現場近くに座っていた美鈴(杉咲花)を弁護人に指名し『無辜ゲーム』を開く……。
ロースクール卒業後、セイギは弁護士に、馨は大学に残り法学の研究者となり、それぞれの道を歩んでいたが、ある時、久しぶりに『無辜ゲーム』を開くと馨に呼び出される。
学校の裏へ向かったところ、そこには馨の死体と、ナイフを手に放心する美鈴の姿があり、美鈴はセイギに弁護を頼んでからは口を閉ざしてしまう。
この状況に翻弄されるセイギ。やがて封印されていた3人の秘密が暴かれていき……。
五十嵐律人が司法修習生時代に刊行した第62回メフィスト賞作を「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」の深川栄洋監督が映画化したサスペンスミステリー。
ロースクールの同級生3人が、被告人と弁護士と被害者という形で絡み合う時、封印していたセイギと美鈴の秘密と繋がりが明らかにされる時、法律を司る社会秩序の維持に貢献するべき弁護士の裏の顔が明らかにされ、法制度の抜け穴そして過去の罪から逃れられない恐ろしさが裁判で展開される。
やはり、クライマックスでの杉咲花の全身女優ぶりの熱演に持って行かれてしまうリーガルサスペンス映画。
「このゲームのプレイヤーは、あなた」
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