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悪魔の部屋のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

悪魔の部屋(1982年製作の映画)
3.8
日本のホテル王として君臨するシルバー興業会長・伏島京太郎の御曹司・裕之と結婚した世志子は、何不自由ない優雅な日々を送っていた。
ある日、世志子は夫の部下だと名のる男に連れ出され、義父がオーナーをつとめるホテルの一室に監檻され凌辱されてしまう。
何度も逃亡を試みる世志子だったが、男の力の欲望の強さに屈し、強制的な凌辱の日々が続す。
男は、伏島京太郎に人生を狂わされたことを告白し始める....
『木枯し紋次郎』等で知られる小説家笹沢左保の同名原作を映画化。
呪われた出生の秘密を抱えて復讐のために完全犯罪を企てる男と狙われた女の密室官能ミステリーロマン。
復讐のために完全犯罪を企む男と、その犠牲者となった女の心の変容を密室の極限的SEXの中で描くミステリーロマン、ホテルの部屋の中、登場人物は一組の男と女というシチュエーションを撮影所で鍛えられた職人技法で見事なドラマとして成立させた曽根中生の演出手腕は必見。
中村れい子が、次第に艶を増して美しくなっていく変化と犯人に情を移していく心情の変化がシンクロしていて見応えあるし、ジョニー大倉のニヒルな演技も良い官能サスペンス映画。
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