Maho

法廷遊戯のMahoのネタバレレビュー・内容・結末

法廷遊戯(2023年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

先がきになるサスペンスで面白かった。
背中からとるショットがとても多かった。
大事なところの大事な人の表情をあえて見せていない感じがした。
杉咲花ちゃんの後半戦すごかった。感情の起伏をあそこまでコントロールするのってどうやるんだろう。
あの裁判員の人ってどういう意味だったのかな。よく分からなかった。
大森さんの優しくていい人の役も好きだけど、狂ってる気持ち悪い人もめちゃくちゃはまってたな。あの人どういう人生送ってきたのか、どうやって生きてきたんだろう。気になる。
あと、あの検察官の人の表情といい、存在感すごかった。羨ましい。
正面からのカットは東京家族が思い出されたな。
なんか真正面って逆に新鮮で違和感で私は好きなんだよな。
その人を真正面からとらえてる感じが、どこにも逃げられず、その人を映してる感じがして。
あの夢から覚めた時はびっくりしすぎてこっちまで叫びました。(笑)

お話し自体は、救われない、世界は残酷、不条理、みたいなものが残ってあんまり後味がいいものではなかった。
「佐久間さんも、かおる君ももういないのに」なぜ罪をわざわざ自分から申し出て償う必要があるのか。二人だけで生きてきた世界からわざわざ出ていく必要がなぜあるのか。このまま二人の世界を生き続けることも出来るのに。ここで二人は完全にすれ違ってしまった。かおる君がここまでの全てを見越して清義と友達になっていたのかと思うと、彼の人生のすべてがここにあったんだなと。これは、かおるくんのお話しだったんだなあ。って思った。
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