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ブレイキング・ニュースのmylifeのレビュー・感想・評価

ブレイキング・ニュース(2004年製作の映画)
4.3
もう一度観たかった「ブレイキング・ニュース」を再鑑賞してみた。これも、おそらく15年以上も前に一度観たきりで懐かしさが余裕で上回ってくると思われる。“あの頃”の香港映画。

監督はジョニー・トー。過去に観た作品を振り返ってみたい。ただ、ココ最近の作品はサブスクでは観れないものが多く未見なものが多い現状ではある。

まずは「ヒーロー・ネバー・ダイ」「ザ・ミッション 非情の掟」「暗戦 デッドエンド」「Needing You」「ダイエット・ラブ」「フルタイム・キラー」「デッドエンド 暗戦リターンズ」「ターンレフト・ターンライト」「PTU」「マッスルモンク」「柔道龍虎房」「イエスタデイ、ワンスモア」「エレクション」「エレクション 死の報復」「エグザイル/絆」「ドラッグ・ウォー 毒戦」かな。

全体的に質が高く好みな作品が多い。とりわけ一番好きなのは「ザ・ミッション 非情の掟」かな…やはり。ベタやけど香港ノワールの定番中の定番。全然違うジャンルのノワールとラブロマンスが両立出来るのはジョニー・トー以外にいるのかな?

次点は難しいが「ヒーロー・ネバー・ダイ」「暗戦 デッドエンド」「エグザイル/絆」が好みかな。「ヒーロー~」と「暗戦」は再鑑賞してみないと、はっきりしないけどノワール特有の香りがプンプン漂う逸品には違いない。

さてと、本作は冒頭の長回しが有名な作品やったよね。これは、流石に記憶に残っている。今見ても、やはり良い。細かなトコロは忘れてはいたが大筋は記憶には残っていて気付けばグイグイ引き込まれる。

主演は誰なんやろ。やはり、ケリー・チャンなのかな。でも、刑事である捜査課のニック・チョンや強盗団リーダーのリッチー・レンの目線も同じくらい尺を取っている。つまり、三者三様の面白さがあり、何処にスポットを当てても見所を感じるのが秀逸。

サイモン・ヤムやマギー・シュー、ユウ・ヨン、そして、ラム・シューなんかのジョニー・トー監督の作品で良く見かける面子がいるのも楽しめる。

とにかく、ケリー・チャン警視とニック・チョン警部補、追われるリッチー・レンの三人が集うシーンは自然とテンション上がる。マスコミを取り込んだ捜査内容と言うのも今思えば斬新なアイデアだと感じた。
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