えいがむし

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのえいがむしのレビュー・感想・評価

3.8
ちゃんと胸くそ系映画です。笑こうなったら最悪だな〜、と思ったそばからそうなっていくw

しっかりグロい!けど、降霊術とドラッグを重ね合わせた表現がなかなか面白く斬新でした。

夢現つか現実か、聞こえる声は真実なのか己の願いなのか?

寂しさ、弱さ、埋まらない空白を抱える人間はこんなにも簡単に悪意に絡め取られて、気づけば奈落の底から次の誰かに向けて手を差し出してる。

悪霊、ということになってますけど、実はドラッグに言い換え可能で、でも時々降霊術でもドラックでもなく、素面であっさり毒も盛れる。

主人公を取り巻く家族関係も友人関係も、実はどれももろく崩れていきそうな脆弱なバランスで、溺れていくきっかけはどこにでもあり、結局最後にスイッチを押すのは猜疑心。

霊も元は人間..と思うと、やっぱり人間怖い。笑笑


映画の始まり方と終わり方、最高に格好いいです!!


アリ・アスターの映画作品に通ずるものを感じるので、ミッドサマーとかヘレディタリーとか好きな人にはたまらん作品ですよね。A24らしい映画でもありました。

オーストラリアホラーってなかなか珍しいですが、若者の描写とかキャスティングも良くて、ビジュアル面にもこだわりを感じました!

個人的には、ホラーはヨキアム・トリアーのテルマが好きなので、刺激が強めでした👀
えいがむし

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