このレビューはネタバレを含みます
サンダンス映画祭で話題となり、A24配給のオーストラリアホラー。
死者と交信し、それが現世に影響与えるという設定、交信している時の映像のルックは、『フラットライナーズ』（1990）のオマージュか。今回は、呪術の道具を使用していることと、降霊していることがアレンジか。そういう意味では、企画にオリジナリティに欠ける。中盤で、せっかく「霊が嘘をつく」という設定を入れているのに、その後の展開活かせていない。霊に乗り移られて、もしくは、霊と交信する中で、嘘を吹き込まれ、加速していく展開に持っていけたが、そうはならず、残念。ただ、母親との関係性に収束するだけ。そういう意味では、怖さや衝撃は『フラットライナーズ』の方が、各段に上回る印象。A24史上最高というキャッチはうまいが、A24はホラーをさほど配給していないのでは。
2023年12月24日＠MOVIX京都
