もやし

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのもやしのレビュー・感想・評価

5.0
2本目。

ちょっと一般のホラーの感覚で見ると本当に驚きますね。レベルが違う。この感覚はゲット・アウト以来かも。

あの世というものをここまで具体的に表現した作品ってあんまりないですよね。
その想像力、創造力、凄いなあ笑

現実と幻想が入り混じってかなり難しい作品でもありますよね。少しでも見落とす瞬間があると一気にストーリーへの理解度が下がる。でも結果からしてみればとてもストレートな話な訳なのですが。


皆さんのレビューで、主人公がムカつく、共感できないと言っていた方が多くてそんなことあるか?と思ってたらマジでした笑
一見すると母親を失った影を背負った子、なのですが、降霊術を開催する部屋に入ったときに何でお前がいんのみたいな空気になって、誰も相手にしてくれないしボッチになってました。主人公の友人がもっと優しくしてあげてよと主催する性格悪そうな男に言うと、「だって俺あいつ嫌いだもん。いつもベタベタしてるし。」と答えていて、そんな感じもしないけどなあと思ってたらストーリーが進むにつれてあれは実はかなりの洞察力だったんだなと思いました笑

何と言うか、本人に自覚があるのかわかりませんが、とにかく他人を巻き込むんですよね。そして事態をどんどん悪化させていく。そして何気に自分には火の粉のかからない結果に落ち着かせるというある意味天才的なトラブルメーカー。他人に精神的にめっちゃベタベタしてきますね笑
実は私の知り合いにもこういう人が一人いて、こないだ仲違いしてしまったので、たぶん今頃沢山の場で私に対する悪口を事実とは婉曲した形で触れ回ってるんだろうなあと思います。本当に溜まったもんじゃないですよこっちは…



露骨に怖がらせる描写を入れたりグロ描写入れたりすることなくここまで怖さを感じさせるのは本当にすごいなと思いました。


あと主人公の自宅が常に電気点いてないのがとても不思議でした笑
いくらお母さんが亡くなったからと言ってこんな露骨な表現しなくても…
もやし

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