がんさ

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミーのがんさのレビュー・感想・評価

3.5
若者たちが、手のオブジェを使って降霊遊びをしていたら、よくないことが起きてしまう話…怖い。

〜〜〜

本作はすごく怖い。

わたし、ホラーが大の苦手なのだけれど…恐怖と裏腹に、意外と楽しめてしまったw

◆多分それは…共感できたから!?

他人との距離感が掴めない、早く大人になりたくて背伸びする、注目されたい…素朴で等身大な若者たちが描かれるから、抵抗感なく話を受け入れられた。

◆一方、現実と地続きだな〜と感じられた分、怖さへの振れ幅も、より一層大きくなった汗

おかしなことが起こっていても、それを面白がる雰囲気があると、全体の感情が引っ張られてしまったり、強い思い込みにより現実の認知が変質してしまったり…

シーンによる瞬間風速的な怖さはあれど、全体を通してじわじわ蝕まれていくプロセスに重圧を感じた。※ここまで来る内に、怖いと言う感情は無くなっていたw

◆きっと納得できたからw

ことの顛末に自分なりの筋道をつけられて、わたしは恐怖から解放された。物語の終わらせ方って当然ながら大切だなと痛感。特にホラーにおいては!みんなをしっかり現実に帰してくれる、良作だなと思いましたww

※本作で、ある手順に使われるのがロウソク!おぉケレン味あるな〜と思っていたけれど、本当に大切だった。

◆音について

書き損ねていたことがもう一つ。本作では音がとても印象に残った。普通の音が別の動作にあてられて、音量も変わると、それは違和感になり、果ては嫌悪感に汗

また、シーンを跨いだのに、止まらない音も、粘着質でとっても嫌な感じがした。ホラー教養なさ過ぎて、一般的な演出でしたら失敬…

〜〜〜

ルック1.0
シナリオ1.0
役者1.0
深度0.5
がんさ

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