広がる多幸感、スクリーンのこっちまで包まれるような温かさ。
それは3人それぞれじゃなく、3人揃っているから生まれるもので、あのお家も含めて、素敵な世界に連れて言ってもらいました。
同時に、拾われないぬいぐるみからずっと違和感が同時進行していて、その理由がわかった時の切なさと、タイトルの秀逸さに胸がぎゅーっとなった🥺
何を書いても全部ネタバレなので、観ようと思ってる人は、フィルマもSNSも閉じて、できるだけ情報を入れずに観てくだい。
誰かの感想は観ずに自分の感じたものだけを大切にして欲しい。
パンフレットは装丁も素敵だけど、色んな方のインタビューやレビューもとても素敵で必見です♡
というわけで以下ネタバレ
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さくらが拾ってあげないぬいぐるみ、優花の登校中の挨拶、美咲のオフィスや飲み会での様子、何かおかしいと思ってたけど、美咲とさくらがバスに乗りそびれたシーンまで気付かなかった。
上でも書きましたが、タイトルの意味が分かった瞬間に身体中に広がったなんとも言えない切なさと苦しさが忘れられない。
やっぱり生きている世界に戻りたい。そう思ったところから、彼女たちの気持ちは揺れ動いていく。
結局戻れなかったけど、優花はお母さんと確かに心は繋がっていたし、美咲は偶然だけど典真の背中を押すことが出来た。
最後の合唱は、3人が曇りなく楽しそうに歌う姿にポロポロと涙が流れ続けていた。
感動とも違うし、もちろん悲しいわけでもない、あの気持ちを言葉にする語彙力が残念ながら私にはない💦
「声は風」が名曲すぎる。
あの歌詞には二重にも三重にも想いが織り込まれていて、少年少女の伸びやかな歌声とのシンクロがあまりにも素晴らしくて、これを聴くだけでまた涙が出てしまいそう🥹
この物語に現実との擦り合わせなんて必要ないし、辻褄合わせや謎解きなんて意味が無い。
あの世界にいる彼女たちに分からない事が、こっちの世界の私たちに分からなくて当然なのだ。
「絶対に有り得ない」と本当に言い切れる出来事が、この世界に果たしてどれだけあるのだろうか。
彼女たちのいるレイヤーがあの世でもこの世でも、絶対に無いとは言いきれない。
10年前に他界した友人も、こんな風にどこかで楽しく暮らしてるかもしれない。
そうそう、メイン以外のキャストの使い方も贅沢でしたね。
時々通り過ぎるムーンライダーズも良かったなぁ。彼らもあちら側なのかな。劇伴を入れない代わりに音楽を奏でるのがムーンライダーズってキャスティングが素敵💕
赤堀さんはすぐ分かったけどw松田龍平は分からなかったわー。
派手さはないけど、私には名作だった。
多分何年かに一度、繰り返し観たくなる作品になる気がします✨