スティンプソンGon

窓ぎわのトットちゃんのスティンプソンGonのネタバレレビュー・内容・結末

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

トットちゃんの目で見る世界がどこもかしこも綺麗すぎてその色彩と感性の豊かさに涙が出た。
戦争というものは自分にとって歴史の過去でしかなかったけれど当時、気付かないうちにどんどん身近に迫ってくるのが伝わった。

アニメだからこそ空想や感情や感覚をあそこまで豊かに表現できるんだということに感動した水の中の表現とかめちゃ好きだった。水中の自由さと水中の不自由さが同じになるってあんなふうに表されるんだな。
やすあきちゃんの青春がぶわぁって盛り込まれててヤバかった。充分だと思ってた人生にまだまだ色づく余白があって大人だけではどうしようもなかったところを引っ張り上げてくれるトットちゃんがほんとに素敵だった。 
息を切らしながらのいらっしゃいとお邪魔します?のところ最高でした。

誰かの人生を支える言葉って本当に些細な一言だったりするんだよなぁ、その言葉を別の誰かにも伝えてるならもう愛じゃんな


影の表現が全体として印象深かったし細かいところの描かれ方も丁寧で原作を読んでもう一回読みたい。

ジャバラの本見た時の「わぁ」ってセリフの演技すごくリアルで好きだった

2023.44