実験4号

窓ぎわのトットちゃんの実験4号のレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
3.9
大昔に原作は読んでいて(そんなに鮮明に憶えていたわけではないけれど)ほぼ原作通り。
というより、原作で伝えたいことをきちんと描いている映像作品、という感じか。
フィクションではない原作を、映画として尺を取り、エピソードを盛り込んで一遍の映画に仕上げた脚本が素晴らしい。(もちろん、映像や音楽も美しくて素晴らしい。)

トモエ学園のカリキュラムは、ついこの間テレビで見た不登校生の受け皿となっている現代のフリースクールと同じ(生徒一人ひとりが自分のやりたい科目をやる)だった。

落ち着きのない、よく言えば好奇心の塊だったトットちゃんが終盤ではすっかりお姉さんになっていて、子ども一人ひとりの成長には個体差があり、その一人ひとりに温かく寄り添うことのできたトモエ学園が尊い。

テレビで見てもよいけれど、映画館でその世界に没頭して観ることをおすすめしたい作品。
実験4号

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