このレビューはネタバレを含みます
シンプルに全ての質が高い。
ので、話が面白くないのに、面白い映画だった。もっと見たくなる。
ほんとに全部良かったんだけど、土台のアニメと音が特にいい。
なんと言うか、"アバター的に映像で魅せて楽しい"というより、"映像の表現が上手すぎて話が魅力的に感じる"という。面白くないな〜と思いながら、おもしろ！ってなる不思議な感覚だった。
あと印象的だったのは、明示しないのにハッキリと雰囲気を感じさせるやり方。怖いシーンなんてないのに、近くで見てた子供が「なんか怖い…」って呟いてて、雰囲気の伏線とも言える何かが、みんな分かるように効いてた。
そこにも繋がるけど、やっぱり肝は（トットちゃんという子供の）一人称的な視点だろう。背景としてはいくらでもサインがあるけど、本人の視点次第で、急に日常が変わっていく。
そういえばエッセイが原作だと思えば、全体的な話が面白くないのは当然かも。むしろ凄い、これがエッセイのアニメ化か。
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・いつものファンタジー理論
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[1] エンタメというテーマ/いい解説
https://numagasablog.com/entry/2023/12/16/181933
