油淋鶏

窓ぎわのトットちゃんの油淋鶏のレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
4.0
予告を見た時はみんな化粧をしているような顔だなあと思ったが、映画を見るとあれはトットちゃんフィルターがかかった顔だったのかも、と思い直した。
劇中でトモエ学園を悪くいう子供たちは貧相な顔立ちで服装も貧相だったが、トモエ学園の子供たちはカラフルな服を着ていた。(トモエ学園の生徒が裕福だったからかもしれないけど)

人物も景色も、トットちゃんフィルターがかかっていて、輝かしい日々はより輝かしく描かれている。
トットちゃんの家は、劇中ではリビングとキッチン、トットちゃんの寝室と両親の寝室しか出てこないけど、その三倍はありそうな家で描かれていて、疎開前に壊される描写も漫画的で、あくまでトットちゃんから見た家の大きさや豊かさや壊される時の呆気なさが映画では描かれている。

戦争が近づく描写は必要最低限で、トットちゃんが知覚する世界だけが描かれている。

最後の小林先生が怖かった。目がギラギラと燃えていて。信念の人なのだろうけど、あんな描写して良いの!? と思ってしまった。

映画本編とは関係のない感想だけど、多動症の子供から目を離すのって怖いなって思いました。
油淋鶏

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