つむ

窓ぎわのトットちゃんのつむのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
5.0
一冊しか手元に本を残せないと言われたら「窓ぎわのトットちゃん」を迷わず選ぶぐらいには原作への想いが強い。
小学生の時に出会ってから今もなお時折ボロボロの文庫を読み返す。
本を読んで声を出して笑い、頭痛がするほど泣いたのは初めてだった。

トモエ学園のみんな、電車の教室、リトミック、戦時下のお父さんの音楽家としての気高さ、小林先生の教育者としての強い信念・・・114分という中には収まりきらない物語が原作にはあるけれど、よくここまで描いてくれたと思う。
上映中はずっと息が苦しくて、呼吸をするのが大変だった。

この映画で心が動いた人には是非とも原作を手にとってもらいたい。
映画では一瞬の描写で終わった犬のロッキーとのエピソード「ロッキーが、いなくなった」を始め、まだまだ色んなトットちゃんに会えるので。
つむ

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