つむ

PITY ある不幸な男のつむのネタバレレビュー・内容・結末

PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

『ロブスター』や『聖なる鹿殺し』など、ヨルゴス・ランティモス監督作品で脚本に参加していたエフティミス・フィリップが脚本ということで、最初から覚悟してたんだけど、案の定だった。
序盤で犬が出てきた時点で嫌な予感しかしないんだもん。海に置き去りのシーンがいっちばん心がザワザワしてしまった。だからラストシーンは嬉しかったけど、この映画の最後としてはどうなんだろう。
同情されたい気持ちが行くとこまで行くとこうなるかね。
ケーキに関する会話も狂ってて恐ろしかった。ミヒャエル・ハネケ監督作『ファニーゲーム』の卵のシーンぐらいストレス。
撮り方はランティモス監督の『籠の中の乙女』に近いものを感じた。
ほぼフィックスで妻が目覚めた時にズームアウトがあったぐらい。
ここの音楽が絶望的なのちょっと笑った。喜びなさいよ!
 
今年公開予定の『憐れみの3章』(邦題これで大丈夫?)はランティモス監督と共同脚本ということで、楽しみでもあり怖くもあり。
つむ

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